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誘う女と誘われる男たちの論理 [社会批評・評論]

 インターネットの出会い系サイトと言えば、売春絡みが相場だと思っていたら、女性主体の結婚詐欺が現れ、しかも、大量殺人の匂いが濃厚になっている。キーポイントは、女のほうが先に“結婚”を口にする、男から多額の借金をする、男と会うときの服装は大きく胸をあけた上着を着る、これが一連の報道の3点セットだ。結果としての殺人は、男に追われて詐欺をバラされないため。先のキーポイントは、少し前までは詐欺男の常套手段であったが、いまや、主役が女に移ったようである。ただ、違うのは、男が主役だと、結婚を餌に体の関係を結び、女が金を持っていなくても、金を借りさせたり、体を使って稼がせるという手口が常套になっていたこと。しかし、昨今の学歴社会の影響か、女性が詐欺男に引っかかるケースが減ってきたために、大きな社会的事件にはならなくなったのかもしれない。第一、男が主役の結婚詐欺では、殺人事件にまで発展することは、それほど多くはなかった。まして、次から次へと相手を殺しては新しい相手に変えるなどという“非情さ”は、これまでの詐欺男には見られなかったと思う。こんな世情は、昨今の男社会の軟弱さの現れと言う他ない。
 いくら、女に飢えている男でも、遇って間もない女の方から「結婚したい」などと言われたら、“ちょっと待てよ”と警戒すべきではないか。そんなに、女のほうが気を許す要素を持っているのなら、いままでの人生のあれこれの中で、2度や3度は、そういうことがあったはずだ。しかも、胸空けスタイルなんてのは、女にとっての“営業”以外の何物でもない。いい年をして、そんなこともわからないのかと思う。こういうのは、いくら歳を重ねていても、“熟年”とは言えない。いままでの人生の中で、胸を強調したスタイルの女性がいる飲食店に、1度も行ったことがないのだろうね。しかも、気を許したところで、多額の金を要求する。仮に、肉体関係のある男女であっても、結婚に際して多額の金が動くケースは、金持ちの高齢者が若いピチピチした女性に結婚を申し込んだり、あるいは、仲人を立てて結婚を申し込む場合に限られる。これが、世間というものだろう。結婚相手に直接、多額の金を支払う、あるいは貸す、預ける等々、普通はこういうことをしない。こういう状況が、もし、結婚相手のリードで作られたとしたら、もうすでに、“バーチャルな世界”が展開されているのである。
 いまの状況では、まだ、殺人事件にまで捜査が進展していないというが、可能性は“結婚詐欺”に止まらず、売春や援助交際を口実とした殺人事件の可能性もあるかもしれないと言われている。その根拠は、女が、毎月数十万円の支払いを抱える生活をしていたから。いずれにしても、舞台はインターネットという“バーチャル”であるはずの世界だ。すでに、殺されている被害者は、ブログに結婚という素敵な世界への旅立ちを綴って、そのまま死へ旅立った可能性があるという。“犯人”の女にとっての価値観は、(騙されるような)“バカ”は死んで当然ということに尽きるのだろう。その論理は、退屈凌ぎにブルーテント住民への襲撃に向かう中学生のガキと、まったく変わらない。私はこれまでの一連のブログで、いわゆる高学歴の女性の馬鹿さ加減を揶揄してきたが、その気持ちはますます深まるばかりだ。しかし、腑に落ちないのは、状況をひたすら引き延ばしている警察の態度だ。西の方でも同様の事件が起きているが、こっちも野放しだったようだ。何でもかんでも“事故”“自殺”で処理し、捜査そのものを放置している。これは、政権交代と無関係ではないような気がする。国民の不安感を煽るのが、警察官僚の方針だとしたらとんでもない。不信の声を上げる政党や議員は、いないのか?

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