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がんばれ!巨人軍 [社会批評・評論]

 東京生まれの私は、残念ながら、ずっと阪神タイガースのファンである。メディアは、ラジオと新聞という時代に育ち、NHKラジオは巨人戦しか放送せず、新聞は読売しか購読しないことが多かったから、巨人の情報しかないにもかかわらず、当時、猛虎と言われた阪神に惹かれたのである。終戦直後のモノ不足から、朝鮮戦争の恩恵もあり、少しずつ消費財が街に出回ってきたころ、紅梅キャラメルという子供騙しの商品が、子供の心を掴んで売れていたが、これに対する反発も大きかった。このキャラメルには巨人の選手カードのようなものが入っていて、投手からライトまで9枚のカードを揃えると、バットなどの景品がもらえるというシロモノだった。しかし、この景品をもらった者から見せてもらうと、実戦で使えるようなものではなかったから、子供の嫉妬心も加わって、なーんだという安心感のような感情を抱いたものである。
 それからずっと後になって、やはりこのキャラメルの企画は巨人軍の営業の一環として仕組まれたことがわかったが、東京限定の商品とは言え、巨人の選手しか出てこないキャラメルが、ファンの獲得に大いに貢献したことは確かである。ついでに言えば、この営業パターンは、後の日本ハムファイターズのファン獲得にも応用された。日ハムは子供の好きなウインナーなどに応募ハガキを入れて、ハガキを送ればファイターズの帽子がもらえるという企画を成功させたのだった。断っておくが、これはホームが後楽園時代の話である。さて、話は戻るが、タイガースファンの私がどうして「がんばれ!巨人軍」なのかというと、巨人軍が弱いとセントラルリーグが面白くないからなのだ。原監督は今シーズンの終盤、来年は3位を目指すと言ったらしいが、本社の方は案の定、昔のように4番バッターを集めだした。巨人が強くないと、本社の読売新聞が売れないという宿命なのだろう。
 確かに今シーズン序盤の巨人のコツコツ打線は、異常過ぎた。まるで高校野球のような攻撃スタイルは、従来の巨人を見慣れているファンには物足りなかったろう。そればかりか、選手も4月こそ次の塁を狙って走っていたが、コーチも含めてだんだんと走る野球をしなくなってきた。しかし、この快進撃はいつまで続くのだろうというのが、巨人以外のほとんどの野球ファンの感想だったのに、巨人ファンだけは「今年はぶっちぎりの優勝だ」と信じていたらしい。しかも、序盤では1点差や2点差で勝利というケースが、ほとんどなかった。この辺が、巨人ファンは野球を知らないと言われる原因だと思う。巨人が序盤に戦った相手は、守備力が甘いチームが多く、パリーグのように、乱闘覚悟で内角ぎりぎりを突いて来る投手も少なかったから、いずれはゲーム差が縮まるだろうと考えるのが自然なのに、巨人ファンはそう考えなかったのである。無論、スポーツ紙を初めとする無責任なメディアの煽りも大きな要素かもしれないのだが。
 一般論として言えば、巨人OBが多い日テレの巨人戦解説は、あんまり専門的ではないのである。あれはキャッチャーの配球ミスだとか、守備走塁コーチの怠慢だとか具体的に指摘しないから、地上波で巨人戦しか見ない人は野球に関する奥深さを勉強できない。だから、本当は06年の序盤戦で活躍したコツコツ打線というのは、実に野球としては面白いのに、巨人ファンはその面白さを理解できないまま、負けがこんでくると「清原を出したのが間違いだ」「原は野球を知らない」などと見当違いの批判を始めたのだろう。確かに、捕手の阿部以外はホームランを狙わないという打線は、野村監督のチームには許されても、ジャイアンツにはふさわしくないのかもしれない。だが、実は、ホームランばかり狙うバッターほど、投手にとっては攻めやすいのである。そして、タイガースファンから見れば、野球への傾倒が弱い巨人ファンには、1対0などという投手戦やコツコツ打線は理解しにくいはずなのだ。だから、取り敢えずは、巨人には納得のできるまで4番バッターを集めてほしいと思う。


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by  野村證券  勝俣一生  永井  塚林弘樹  奥田  (2020-06-18 21:59) 

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